地球に大接近した赤く輝く火星=7月31日午前0時35分ごろ、福井県福井市自然史博物館から撮影(同博物館提供)

 火星が「大接近」した7月31日夜、福井県内は雲が広がり、観測が難しい空模様となった。福井市自然史博物館の吉澤康暢特別館長が同日未明、同博物館の望遠鏡で撮影し、ひときわ赤く輝く姿を捉えた。

 吉澤特別館長によると、地球から遠い時期に比べ、明るさは約40倍、見かけの大きさは約5倍という。表面の「大シルチス」などの黒っぽい大きな模様や、南極にドライアイスなどでできた「極冠(きょっかん)」が確認できた。火星の南半球はこれから夏を迎え、極冠は徐々に縮小していくという。

 吉澤特別館長は「同じ状態での観測は二度とない。毎回違う状態を見られるのが魅力」と話していた。

 大野市の県自然保護センターで開かれた特別観望会には、親子連れら約300人が集まった。天文愛好家の橋本恒夫さん(46)=同市=が、今年3月から撮影している火星の写真で、日ごとに大きく見えていく様子を紹介。訪れた人は巨大望遠鏡をのぞき、天体観察の楽しさを感じていた。

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