眼鏡枠の素材を使ったネクタイピンの商品化を目指している手賀堅丈さん=福井県鯖江市のセイコーオプチカル

 福井県鯖江市の会社員、手賀堅丈さん(19)が眼鏡枠の素材を使ったアクセサリーの開発・販売に取り組んでいる。父昭則さん(43)が経営する眼鏡枠製造販売のセイコーオプチカル(同市有定町)と共同で、眼鏡に使われるアセテート素材と加工技術を生かしたネクタイピンを試作。息子が考案したアイデアを父が形にしようと商品化を進めており、以前に同社が開発したカフスボタンと合わせ、ビジネスマンを彩る小物として量産化を目指す。7月31日、福井新聞社などによる福井県に特化したクラウドファンディングサービス「ミラカナ」で資金の募集を始めた。

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 手賀さんは、県立鯖江高校2年生のときに約3カ月間、米ニューヨークに語学留学した。米国ではサングラスを着用する人が多いことに気付き、「(自分が生まれ育った)鯖江が眼鏡産地であることを強く意識し、誇らしく思うようになった」。留学をきっかけに、眼鏡に関わる取り組みを通じて地元を盛り上げたいとの思いが芽生えたという。

 高校卒業後、鯖江市内の運送会社に勤めながら「眼鏡枠の素材を使って、これまでにない商品を作りたい」と模索。7年ほど前、セイコーオプチカルが眼鏡枠の加工時に余った素材を有効活用するため、カフスボタンを開発したことから、合わせてビジネスシーンで使えるネクタイピンの製作を考案した。

 眼鏡枠の素材として使われるアセテートを活用。研磨など眼鏡枠加工技術を生かした精巧な仕上がりとなっている。カフスボタンはダイヤ、ハートなど4種類の形があり、チェックブラック、ワインレッドラインなど全部で18の色・模様を用意しており、ネクタイピンも同数のバリエーションにする考えだ。

 手賀さんは4月にインターネット通販サイト「wristmake(リストメイク)」を開設し、カフスボタンの販売を開始。ネクタイピンもこのサイトで販売する方針で「サングラスも加えて3点セットにしたい。眼鏡産地をもっと盛り上げられたらいい」と話している。昭則さんは「まだまだ経験を積まなければ」としながらも、息子の取り組みを応援する姿勢だ。

 ミラカナでの目標支援額は70万円で、期間は45日間。支援者にはネクタイピンなどのリターン(返礼)を用意している。

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