竹製のペット供養厨子を商品化した小林信夫代表=福井県福井市照手2丁目の小林金具工藝舎

 仏壇金具製造の小林金具工藝舎(福井県福井市照手2丁目、小林信夫代表)は、亡くなったペットの写真や遺品を納めることができる竹製厨子(ずし)を商品化した。77歳の小林代表が発案し、職人の細かな手作業で一つ一つ作る。小型なので仏間がない住宅でも手軽に置いて、ペットを供養できる。

 小林代表は幼少期、仏壇の金具職人だった亡父の背中を見て育った。家電メーカーで40年余勤め、定年後の第二の人生は父と同じ道を歩み、仏壇金具や家紋をかたどった金属工芸品の製造を手掛けてきた。自身が18年間寄り添った愛犬との別れを経験したことに加え、ある展示会で目にした竹の一輪挿しにヒントを得て「世の中にないものを」と丸筒のミニ仏具を開発した。

 「かぐや厨子」と名付け、7月に特許を取得した。高さ20センチ、直径10センチ。左右に開く構造で、ペットの写真や遺品、骨つぼを納めて供養できる。亡父の形見のたがね、木づちを駆使した繊細な飾り金具が質感を高める。竹色の濃淡、表面のしみ模様など天然の青竹の素材を生かした風合いとなっている。

 価格は9800円(税別、以下同)。内側に金箔を張り付けた商品は2万2800円、厨子とあんどんが一体のものは1万6800円。前開き扉への俗名、行年の刻印は別途2千円が必要になる。

 今後はペットショップのほか、動物病院や葬祭社にも提案し、販路を広げたい考え。小林代表は「コンパクトなので仏間は要らず、リビングなど目の触れる場所に置ける。ペットブームの中でニーズはある。心を込めて一つ一つ手作りしたい」と話している。

 メール、ファクス=0776(23)2463=で注文を受け付ける。問い合わせは小林金具工藝舎=電話0776(23)2460。

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