福井市の足羽山に現れたホンドギツネ(中村正和さん撮影)

 主に森林に生息するとされるホンドギツネを、福井市の足羽山で中村正和さん(64)=同市=が10日、目撃し撮影に成功した。足羽山の動物を研究する市自然史博物館非常勤職員の金剛晴彦さんは「街中にある山で見つかるのは珍しい。足羽山に豊かな自然があることを示している」と話す。

 中村さんは10日午前9時ごろ、足羽山のミニ動物園そばの遊歩道から約20メートル離れた山中で、体長約60センチのホンドギツネを見つけた。「シャッターを切るとキツネは驚いたようにこちらを見つめていた。珍しい動物に出合い、久しぶりに自然を感じた」と話した。

 同博物館は足羽山に生息する動物を調査しており、これまでにタヌキやニホンイタチ、ハクビシンなど16種類のほ乳類の存在を確認していた。ホンドギツネについては記録がなかったが、昨年5月、金剛さんが夜間に行動するホンドギツネの撮影に成功していた。

 ホンドギツネは本州以南の高山などの森林に生息している。金剛さんは「夜行性のキツネが日中、人里に出てくるのも珍しい。冬で食料が不足している影響かもしれない」と推測する。

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