老いをテーマに市民が議論した「てつがくカフェ」=12日、福井市のアオッサ

 「老い」をテーマにした「てつがくカフェ」が12日、福井市のアオッサで開かれた。参加した市民は自らの経験を通し、老いのとらえ方について意見を交わした。

 福井大の地域貢献事業で、本年度は3回目。進行役は同大医学部の西村高宏准教授が務め、20〜60代の8人が参加した。

 年齢を重ねることについて、女性(69)は「平均寿命から逆算し、死を身近に感じるようになった。やりたいことをやりたいという思いが強くなっている」と、年齢と共に心境が変化していると指摘。男性(20)は「老いは身体、精神、思考の三つに分けて考えるべきだ。思考に関する老いは、年齢でなく好奇心が薄れることではないか」と話した。

 「老いはできないことが増えることでは」という問いかけもあり、60代女性は「(介護などで)他人に迷惑を掛けるかも、という申し訳なさがまとわりついている」と不安を吐露。別の参加者は「老いは経験の積み重ね。経験を次の世代に伝えるという役割があると考えれば、前向きになれると思う」と話した。

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