避難所での対応を巡り議論する福井市職員=10日、市企業局庁舎

 大規模な地震を想定した福井市職員の防災訓練が10日、同市役所などで開かれた。災害対応カードゲーム「クロスロード」を使った初の訓練を行い、避難所で直面した問題やトラブルの解決策について意見交換した。

 クロスロードは、阪神大震災などで実際にあったトラブルなどを参考に、災害専門の学識経験者が開発したゲーム。問いに対してイエス、ノーのカードで答える。職員約520人が参加した。

 「地震から1カ月後、避難所に毎日弁当だけを取りに来る市民がいたら配るか」という問いには、「安否確認を兼ねて配る」「避難者が優先」などと議論。「自宅が壊れ家族が心細そうにしているときは出勤するか」という問いには、「家族に避難所に行くよう指示し出勤する」という意見に対して、「一度出勤したら1週間は帰宅できない。迷ってしまう」という声も上がった。

 職員の西本隆博さん(32)は「いろんな意見交換ができ、対応を判断する検討材料をもらえた」と話していた。

 このほか、通常の訓練には全職員約2千人が参加。一斉に避難行動を取るシェイクアウト訓練などを行った。

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