酒に酔った状態で福井県南越前町の副町長や教育長に対し暴言を吐くなどしたとして、同町が企画財政課(当時)の職員を2015年11月、停職1カ月の懲戒処分としていたことが6日、福井新聞社の情報公開請求で分かった。同町は懲戒処分の公表基準がなく「職員間の問題のため公表しなかった」としている。

 同町によると、職員は同月、町内の施設で開かれた職員交流会で酒を飲み、施設の駐車場やその後、訪れた飲食店で暴言を吐いた。駐車場では職員の送迎用に依頼した民間のバスを蹴った。バスの運転手がその場で傷や故障の有無を確認したが、修理の必要はなかったという。

 同町は「住民の信頼を裏切るとともに、ほかの職員および社会に与えた影響は極めて大きい」などとして、同職員を停職処分とした。同町総務課は「今後、公表基準を設けることを検討する」としている。

 ■公用車で交通違反、事故

 公務中の交通違反や相手を負傷させた交通事故を起こした福井県職員について、県が懲戒処分を公表していなかったことが6日、福井新聞が行った情報公開請求で分かった。県は懲戒処分の公表基準を設けておらず「(職務上の行為は全て公表するという)人事院の指針に準ずる」としているが、「交通違反は他の非違行為に比べ悪質性が高くない」として非公表としていた。

 交通違反は2016年9月、男性主任が公用車で若狭町を運転中、制限速度を30キロ超えて速度違反で摘発された。県は同年11月に減給100分の10(1カ月)とした。

 交通事故は16年4月、男性企画主査が福井市内で公用車を運転、赤の点滅信号を無視して交差点に進入し、出合い頭に車と衝突、相手はけがを負った。県は同年11月に戒告とした。

 県人事企画課は「私的な事故、違反と悪質性に大きな違いはなく、これまでも積極的には公表していない」としている。

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