バウンドテニスの強化練習会で腕を磨く選手たち=4日、福井市森田小

 ニュースポーツの一つ「バウンドテニス」。生涯スポーツだけでなく、競技スポーツの側面も併せ持っている。実は福井は全国屈指の強豪ということはあまり知られていない。

 バウンドテニスは1980年に日本で考案された。ゴム製の球を使用し、ラケットやコートはテニスの小型版ともいえ、ルールも似ている。手軽さが売りで47都道府県に競技団体があり、国体正式種目採用を目指す動きもある。

 福井県では82年に普及が始まる。県協会は88年に設立された。現在、32クラブが加盟。競技者も10〜80代の約400人と幅広い。

 県協会の岡田博子副会長によると、約15年前から各クラブの垣根を越えた強化練習会を実施。今はほぼ毎週土、日曜日に同市の森田小体育館で実力者や初心者ら20〜30人が腕を磨く。他県との強化合宿にも積極的に参加し、技能はめきめき上達している。

 バウンドテニス日本一を決める全日本選手権は東京体育館で毎年開催。各都道府県やブロック予選を勝ち抜いた選手延べ約千人が、フリー、ミドル、シニア各部門のシングルス、ダブルスで競っている。

 県協会によると、これまで輩出した県勢優勝者は延べ58人。ほぼ毎年3位以内に誰かが食い込んでいる。ミドルの部で単複通算10回の日本一に輝いた冨田舜次さんは45歳のときに始めた。ラケット競技未経験で「始めてすぐに全日本選手権に出場して準優勝した。そこから魅力にとりつかれた」。今では指導者の立場でもある。

 一昨年から始めた高原佳佑さんは初出場した昨年の全日本選手権男子シングルスフリーでいきなりの4強入り。注目を集めた期待の若手だ。中高生の時はソフトテニス部だった。「軽い気持ちで始めたが初の全国舞台に圧倒された。刺激を受けた」。県勢タイトルがない同種目制覇が目標だ。

 来年の福井国体ではデモンストレーションスポーツとして行われる。岡田副会長は「健康のために始めたり、親子で参加したりとさまざまな楽しみ方ができる。ジュニア普及にも力を入れていきたい」と話している。

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