殿上まいりで雪の斜面に放り投げられる男性=5日、福井県鯖江市尾花町

 厄年の男性を雪深い山の急斜面に放り投げ厄払いをする福井県鯖江市尾花町の奇習「殿上まいり(でんじょうまいり)」が5日、殿上山(670メートル)山頂近くの禅定神社で行われた。区民ら約60人が約3時間かけて山に登り、男性を次々と斜面に投げ、無病息災や区の繁栄を願った。

 400年以上も続くといわれ、市無形文化財に指定されている。毎年2月の第1日曜に行われている。

 区民らは午前9時ごろふもとを出発した。雪は深い所では50センチほどあり、踏みしめながら山道や急な斜面を登っていった。途中2カ所で、ご神木とされる大木2本のしめ縄を取り換えた。

 神社の飾り付けをして参拝し、お神酒を酌み交わした。「ワッショイ、ワッショイ」と掛け声が上がると厄払いの行事。今年は厄年、前厄、後厄の男性7人が胴上げされ、次々と急斜面の雪の中に豪快に投げられた。服部哲さん(24)は「小さいころ見ていたが、自分が投げられる番になった。厄払いをしてもらえたので幸せな家庭を築いていきたい」と話していた。

 最後に当番役らがもちをまき、区民や一般の参加者が縁起物として受け取り、この1年の無病息災を祈った。

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