福井市松蔭町の亀島付近の海岸で六日までに、クジラの死がいが打ち上げられているのが見つかった。坂井市三国町の越前松島水族館によると、クジラは体長約一○メートルの比較的大型で、ヒゲクジラの一種とみられる。

 発見者の男性(72)によると一月二十六日、亀島付近の海面をカモメやトンビがつついているのに気が付いた。その後、海岸近くの岩に引っ掛かって地元で話題となり、一日夜に海が荒れて打ち上げられたらしい。

 連絡を受けた同館が六日に調査。同館によると死がいは体の前後がねじれた状態で漂着していた。死後、相当時間がたっているらしく、腐敗が進んで悪臭が漂い、黒い皮はほとんどはげ落ち、脂肪層も変色。残っていた約二メートルの胸ビレや直径約三十センチの脊椎骨(せきついこつ)、尾椎骨などから、全長は一○メートルほどとみられる。

 また、下あごにある凹凸の「うね」が確認できたことから、同館展示課主任(37)は「ヒゲクジラの一種」と指摘。ただ、さらに種類を判別する上で重要な頭骨やヒゲは見つからず、特定はできなかった。同館は骨格や皮膚の一部などをさらに調べる。

 松原さんによると、同じヒゲクジラの一種で小型のミンククジラは本県沖でも定置網にかかることがあるが「クジラが漂着したという報告例は県内ではほとんど聞かれない」と話している。