福井うめ生産者大会が五日、若狭町のJA三方五湖で開かれた。輸入に押され厳しい状況にある中、ブランド品種「紅映(べにさし)」の販売戦略、商品開発を通し産地改革を進めるとする振興ビジョンが示された。

 「福井うめの新たな販売戦略と今後の産地対策」をテーマに県などが開催。若狭町など嶺南の市町をはじめ、南越前町などの生産者と福井ウメ振興協議会など関係者合わせて約二百十人が参加した。

 県農林水産部農畜産課の松田勇二さんが▽作付面積は横ばいながら生産者数は減少傾向▽青梅の集荷量は横ばい、白干し梅は近年増加傾向▽消費者の購入単価は下がってきている▽輸入は中国産の塩蔵品がほとんどを占め、国内は二年分の在庫がある—と現状を説明。「ここ数年販売が好転する状況は厳しい」と指摘した。

 今後について▽小口需要への対応、店頭での漬け梅体験の実施▽梅酒、シャーベットなど加工向けの販路開拓▽甘味加工品など新たな需要が見込める商品の開発▽大手量販店への出荷量の増加▽関東以北の加工業者の販路拡大—といった振興ビジョンを示した。

 松田さんは「梅を取り巻く動きをしっかり理解してほしい。販売、産地づくりについての意見を聞きながらいい方向に持っていきたい」と生産者に呼び掛けた。