福井県越前町役場=2015年、同町西田中

 福井県越前町農林水産課の職員が昨年4月、町内の60代男性が提出したアライグマの捕獲報酬に対する請求書を、本人の許可なく修正、男性と同名の印鑑を購入して押印し事務処理していたことが2日、分かった。

 この男性や町によると、男性は昨年4月、町から送付された請求書の金額や捕獲頭数などが誤っていたため、訂正箇所4カ所に二重線を引いて提出した。その際、訂正印を押さなかった。書面を受け取った職員は訂正箇所が多かったことから、請求書を新たに作り直し、男性の名前が彫られた市販の認め印を購入。本人に了解なく押印し会計処理した。

 5月に男性が口座を確認したところ、訂正した金額が振り込まれていたが、訂正印を押していなかったのに振り込まれたことを不審に思い、町に問い合わせたことから発覚した。町は10月、佐々木靖郎農林水産課長と職員を厳重注意処分とした。

 男性は「前々から町の書類の取り扱いがいいかげんだったので、あえて訂正印を押さなかった」としていた。佐々木課長は「早く書類を提出しなければという焦りから、手続きを怠ってしまった。書類の取り扱いについて厳しく指導し、今後も徹底していきたい」と話している。

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