永平寺参ろーど

 福井県永平寺町が旧京福電鉄永平寺線跡地の町遊歩道「永平寺参ろーど」(6キロ)を使い、人工知能(AI)による電気自動運転車の実証実験を新年度から計画していることが、2日までに関係者への取材で分かった。企業などと共同で専用車両を開発し運行する。路線バス以外の住民の足を確保することにつながるほか、大本山永平寺までの観光客の交通手段として活用する狙いがある。

 「参ろーど」は2014年、町がえちぜん鉄道永平寺口駅から門前までの全長6キロを整備した。国内で6キロもの自動運転車専用の実験コースは例がなく、実用化を急ぐ国も安全性などの課題を洗い出す適地として計画に強い関心を示しているという。町では遊歩道の路面整備に向け、国に交付金を申請している。

 ゴルフ場にある電動カートの大きさほどの専用車両を幅員3メートルの遊歩道に合わせて開発。2〜3人の乗客を乗せ、時速20キロほどで運行する。アクセル、ブレーキ、ハンドル操作などは車両に搭載されたAIが行うが、緊急時に備え係員が車両に常駐する。

 1車線での運行となる見込みで、区間には4〜5カ所の停留所のほか、車両待避所を整備する。安全性などを確認した上で住民らが乗車できるようにする。1日当たりの運行数はこれから調整するとみられる。総事業費は約1億2千万円。

 町では住民や観光客の利便性向上につながるだけでなく、環境に優しい電気自動車が新たな観光資源となることも期待している。

 実証実験は2年間をめどとし、それ以降も実験コースとして車メーカー、研究機関などに働き掛け、路線を維持させたい考え。

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