高浜町宮崎の佐伎治(さきち)神社の年式大祭「七年祭」の懸装品「曳山見送幕(ひけやまみおくりまく)」の保存修復、新調に役立てようと、研究成果活用プラザ京都(京都市西京区)で三日、幕の超高精細デジタル撮影が行われた。

 幕は縦二百三十三センチ、横百六十九センチで、同町今在家区で江戸時代後期から受け継がれてきた。近年、表面がほつれるなど傷みが進んだため、同区が京都国際文化交流財団に依頼し、資料としてデジタル画像化することにした。

 広げた幕を科学技術振興機構と京都大、大日本スクリーン製造が開発した専用の大型スキャナーで撮影した。十億画素と超高精細で撮影、保存することにより、繊維の一本一本まで詳しく分析することができるという。

 同財団は「他区の幕も撮影して制作当時の技術を解析し、将来的には幕の修復や復元につなげていきたい」としている。同区の松本俊雄区長は「正確な記録を基に高浜の祭りをしっかり継承していきたい」と話していた。

 七年祭りは六年に一度行われる若狭地方最大級の祭りで、今年は六月十四—二十日に行われる。県無形民俗文化財の「お田植え神事」や「太刀振り」が奉納されるほか、三基の大みこしの巡行などがあり、一週間にわたって繰り広げられる。