南越消防組合(福井県)は31日、管内の越前市、南越前町、池田町からの119番が同日午前10時38分から50分間、受信できないトラブルが発生したと発表した。緊急通報受信システム(指令制御装置)に不具合が生じたのが原因。119番がつながらず、同組合の代表番号に救急搬送を要請する電話が1件あった。

 同組合によると、同システムの異常を知らせるアラームが鳴り、同11時28分に仮復旧した。この50分間は、119番の受信障害を知らせる音声ガイダンスが流れていたという。代表番号への搬送要請は越前市内の民家からで、80代男性が呼吸不全を訴えているとして家族が電話した。男性は市内の病院に搬送され入院したが、重症ではないという。

 ほかに119番通報があったかどうかは不明。この時間帯の前後に、同市内の5救急指定病院に直接来院した救急患者はいなかったという。

 指令制御装置内の回線の電子基板と予備基板が同時に故障した。同装置は昨年2月に入れ替えたばかりだった。同時に故障するケースはほとんど例がなく、同組合は製造したNECに原因究明を要請した。

 同組合消防本部の北川久雄消防長は「住民の皆さま、関係者の皆さまに対し深くおわびを申し上げます。再発防止に万全を期したいと考えております」とのコメントを発表した。

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