丸岡城を「Maruoka Castle」とした同一交差点内の看板=30日、福井県坂井市丸岡町の国道8号一本田中交差点

丸岡城を「Maruokajo」と表記した同一交差点内の看板=30日、福井県坂井市丸岡町の国道8号一本田中交差点

 福井県内の道路案内標識や観光案内板に書かれた観光施設の英語表記にばらつきが見られる。「あわら温泉」は「Awara Onsen」と「Awara Spa」の看板が混在。「丸岡城」は同じ交差点内で表記が異なる標識もある。北陸新幹線が開通した石川県や東京五輪を見据えた都内では、公共機関や観光地で英語表記を分かりやすくする動きが進んでおり、福井県内在住の外国人からは「早く統一を」との声も聞かれる。

 ▼同一交差点内でも違い

 福井県坂井市丸岡町の一本田中交差点。国道8号の頭上の青い経路案内標識は「丸岡城 Maruoka Castle」だが、直交する県道の上には「Maruokajo」とある。2018年福井国体のメイン会場となる福井運動公園(福井市)の周辺では、「運動公園」の表記が「Athletic Park」「Sports Park」「Undoukouen」とばらついている。別の場所でも越前海岸を「Echizen Kaigan」「Echizen Coast」とする表記が見られる。

 福井県広域誘客課は2015年12月、訪日外国人が安心して観光できるよう、観光庁の指針に基づき、136の県内観光地、観光ブランドの英語訳や対訳表を作成。各市町などに通知しているが、指針前に設置した看板は統一されていない。県の調査では、統一表記で「Awara Onsen」としている「あわら温泉」で40枚、「Echizen Coast」の「越前海岸」では100枚以上、異なる表記の看板があるという。

 ▼石川、東京は先行

 福井県は本年度、「永平寺」については町名か寺院名かを区別するため「Eiheiji Town」「Eiheiji Temple」のシールを標識に貼った。国や関係機関が集まり、1日に開かれる「道路標識適正化委員会」で、修正が必要な標識について協議するという。

 石川県では北陸新幹線開業に合わせ、15年3月から道路案内標識や観光案内板の英語表記約580カ所の修正を開始。兼六園を「Kenrokuen」から「Kenrokuen Garden」に統一するなど約9割が完了したという。東京都は20年の東京五輪・パラリンピックに向け、14年3月に多言語対応協議会を設置している。

 南アフリカ出身の外国語指導助手(ALT)のヴィエ・シウィサさん(29)=福井市=は「『Awara Spa』との表記は、温泉ではなく美容施設を連想させる」と指摘。「外国人の混乱を避けるため、表記は統一してほしい」と話している。

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