越前町平等 17世紀中ごろ

福井城などへ運ぶ?

 越前町平等で、福井城跡や金沢城跡から出土している「越前赤瓦(がわら)」と酷似した大量の赤瓦と窯跡が見つかったと、三十一日同町教委が発表した。同教委は、越前赤瓦の生産地であったことを裏付ける貴重な資料と位置付け。福井城などの調査・研究や、遠く東北まで流通したといわれる越前赤瓦を解明する手掛かりとして注目される。

 同町文化財調査事業の一環として本年度織田地区で行っている越前焼の窯跡分布調査で、昨年十二月中旬に発見された。窯跡は「上鍵谷(かみかぎたに)窯跡(ようせき)」と名付けられた。

 地表に露出する形で見つかった軒丸(のきまる)瓦や軒平(のきひら)瓦には、福井城跡から出土した赤瓦と同様の文様が施され、焼き方や質感なども酷似。同時に見つかったかめや鉢、すり鉢の形態から製作年代は十七世紀中ごろと推測されるという。

 関係者らは、これまで特定が難しかった福井城の赤瓦導入の年代を特定する上で貴重な発見とみている。