国内から広く注目を集めているオリジナルファイル。「うちでしか作れない製品を提供していきたい」と角谷社長は意気込んでいる=福井県福井市文京4丁目の角文

 世界に一つだけのファイル。文具販売の角文(福井県福井市文京4丁目)が製造する、オリジナルのファイルが人気だ。素材、色、サイズも自由自在でオーダーは1冊から可能。県内外の企業や高級レストラン、医療機関などから幅広く注文が寄せられており、“まちの文房具屋さん”が作り出す製品が広く注目を集めている。

 1947年創業の角文は、福井大文京キャンパスの正門前にあり、同大や県内企業などに事務用品を納入している。3代目の角谷恒彦社長(51)は大学卒業後、大手ゼネコン勤務を経て27歳で家業を継いだ。

 昭和40~50年代、消しゴムやノート、鉛筆などを買い求める小学生らでにぎわう“文房具屋さん”が県内にも多くあった。ショッピングセンターや量販店などの台頭でこうした文具店が減る中、生き残り策として角谷社長が考えたのが、オリジナルのファイル製作だった。

 店を継ぐ前に修業した東京の事務用品会社での勤務時代、企業ノベルティ商品の企画製作に携わったノウハウを生かし、5年前からファイルの製作・販売を始めた。社内に工房を構え、スタッフが専用のミシンで丁寧に作り上げている。

 「ON FILE(オン・ファイル)」のブランド名で、合成皮革を中心に本革、スエードなどさまざまな素材に対応し、色も各種とりそろえる。サイズやポケットの数も自由自在で、タブレット端末を挟み込むタイプなど顧客のニーズにきめ細かく応える。要望があればロゴマークの印刷、ししゅうも施す。事務用品としてはもちろん、飲食店のメニューブックやホテルの客室に置くファイル、表彰状を収めるカバーなどさまざまなシーンで活用されている。

 インターネットでの受注が中心だが、リピーターや口コミの効果もあり県内外の企業、高級レストラン、ホテル、医療機関などから注文が相次いでいるという。角谷社長は「事務用品の延長で販売を始めたが、さまざまなニーズや反響がありやりがいを感じている。うちでしか作れない、お客さまに喜んでもらえる商品をこれからも提供していきたい」と意気込んでいる。価格はA4サイズで4800円(税別)から。問い合わせは角文=電話0776(22)7731。

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