一部の高齢者の振り込み制限開始を告知するボード=26日、福井市田原2丁目の福井信用金庫本店

 高齢者の振り込め詐欺被害を防ぐため、福井県信用金庫協会の福井、敦賀、小浜、越前の四つの信用金庫は26日、一部の70歳以上の高齢者に対し、現金自動預払機(ATM)でキャッシュカードによる振り込みを2月15日から制限すると発表した。制限措置は北陸3県の金融機関で初めて。

 対象は、ATMでカード振り込みを3年以上利用していない70歳以上の顧客。ATMでカード振り込みをしようとすると振込限度額が0円となり、窓口での依頼が必要になる。預け入れや引き出しは今まで通り。

 カードによる振り込みを要望する場合は、窓口で手続きすれば可能。同協会は「大事な預金を守るための措置。窓口ではより一層、詐欺への注意喚起に力を入れたい」と話している。

 県内の金融機関では、福井銀行と福邦銀行は「検討中」としている。

 高齢者の利用制限は昨年11月に愛知県の岡崎信用金庫が全国で初めて導入。全国の金融機関に広がっており、昨年12月、福井県警が同協会に実施を要請していた。

 県警生活安全企画課によると、県内の昨年の振り込め詐欺の被害額は2億2213万6千円(50件)。前年比で3578万7千円増えており、被害者のほとんどが70歳以上の高齢者となっている。同課は「詐欺犯は、高齢者がATMに不慣れな点を利用している。振り込みができなくなれば被害を防止できる」としている。

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