福井市の湊地区自主防災会連絡協議会(谷口健次会長)が、総務省消防庁の「防災まちづくり大賞 消防科学総合センター理事長表彰」を受けることが決まった。県内からの受賞は初めて。市内でいち早く協議会を設立してから十年余り、さまざまな独自活動を展開してきたことが評価された。

 防災まちづくり大賞は一九九六年度に創設。地域防災力向上へハード、ソフト両面で工夫を凝らした効果的活動を行っている地域、学校、NPOなどに贈られている。

 湊地区自主防災会連絡協議会は、阪神淡路大震災を契機に九六年十一月、地区内五つの防災会が団結し発足。地区内の公園地下に耐震性貯水槽を備えるとともに、防災会ごとに小型動力ポンプなど防災用資機材を配備。九七年以来、住民参加の防災訓練を毎年行っている。

 地区防災マップもいち早く作製。老人会が作った梅干し百キロを、非常食として避難所となる湊公民館に常時備蓄、春と秋の火災予防運動期間には女性部が救命講習会や一人暮らしお年寄り宅の防火訪問を行うなど、地区を挙げた防災活動を展開している。

 一昨年六月には協議会設立十周年の記念大会を開催。福井豪雨を教訓に、より自助、共助を重視した実効性のある活動の展開を目指している。

 今年の大賞には総務大臣表彰三団体、消防庁長官表彰六団体、消防科学総合センター理事長表彰八団体が選ばれた。協議会の伊藤康夫事務局長は「今回の受賞を励みに、より住民の防災意識を啓発するなど息の長い活動に取り組んでいきたい」と抱負を語った。

 市は現在、市内全自治会に自主防災組織の結成を促しており、二十四日現在結成率は84・98%。市消防局予防課は「湊地区の活発な活動は、まさに市の防災モデル地区。今後も手本となってもらいたい」と話している。