陸上のごみが海に流れ着く様子を、手作り模型を使って児童らに教えた福井大生の環境講座=22日、福井市灯明寺町の明新公民館

 海に散乱している漂着ごみについて知ってもらおうと、福井大教育地域科学部の3年生6人は22日、福井市の明新公民館で、小学生向けの環境講座を開いた。県内の漂着物の写真や手作り模型を活用しながら、ごみの大半は家庭など内陸部から川を通って流れ着いたものと説明し、「みんなの生活を見直し、海に優しくなろう」と呼び掛けた。

 同学部で環境マネジメントを学ぶ6人は、昨年4月から海洋ごみの研究として、坂井市や福井市の海岸線の漂着ごみの種類や状態などを調査してきた。講座は、この調査結果を分かりやすく紹介しようと初めて企画し、近くの小学生ら約10人が参加した。

 学生らは撮影した漂着ごみの写真を見せながら「ごみが捨てられる場所はたくさんある。ごみの種類はいろいろあり、中でもプラスチック製が多い」と説明。漂着ごみのうち、陸上で捨てられたものは8割に上るとし「陸上のごみの4割が家庭から出ている」と話した。

 漂着ごみの問題点については「野生生物が間違って飲み込んで死んでしまうなど環境への影響や、景色が悪くなり観光客が減るなどの経済の影響などがある」とし、海岸線のクリーン活動に参加したことを報告した。

 3カ月かけて作った山や川、海、町を再現した紙粘土の模型も披露。川の部分に水を流し、内陸部のごみが海にたどり着く様子を分かりやすく教えた。ごみは沿岸だけでなく、海一帯に広がっているとし「まちから出た小さなごみが大きな問題に発展しているんだよ」と語りかけた。

 日新小5年の坂井凛太郎君は「ごみをなるべく出さないという思いがより強くなった」と話していた。学生の一人、亀井夢乃さん(20)は「予想以上に関心を持ってくれたので、もっと多くの子どもに伝えることができれば」と手応えを感じた様子だった。

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