集計装置の開発に取り組む廣瀬さん(左)と葛城さん=福井県鯖江市役所

 福井県鯖江市に派遣されているIT大手ヤフーの社員2人が、市のコミュニティーバス「つつじバス」の乗降客をカウントする装置の開発に取り組んでいる。実用化すれば、バス1台につき1人しか乗れない車いす利用者の有無などの情報を、リアルタイムで市民に提供することを可能にする優れもの。28日に市民との意見交換会を開き、成果を発表する。

 2人は同社生活メディア事業部の廣瀬典和さん(59)、葛城友香さん(34)。一般社団法人「コード・フォー・ジャパン」(東京)の仲介事業で、昨年11月に3カ月間の契約で同市に派遣された。

 装置はバスの運転席に設置。運転手が手書きしている乗降客の集計をボタンを押すだけで可能にし、インターネットを通じて利用状況を発信する。これによって、ウェブやスマートフォンアプリで市が提供している運行状況のリアルタイム情報に、乗客数や車いす利用者の有無を加えることが実現できる。車いす利用者の場合、すでに車いすの乗客がいれば、1便遅らせるなどの対応ができる。

 運転手や市にとっても集計作業が省力化されるメリットがある。昨年12月から実証実験を重ねており、市が導入を検討している。廣瀬さんは「公共バスが、より利便性の高いものになるきっかけになれば」と話している。

 意見交換会は市役所で午後1時から同4時までで、2人の成果を踏まえ、つつじバスの利便性をテーマに話し合う。参加無料で、希望者は市情報統計課にメールで申し込む。

 アドレスは、SC−JohoTokei@city.sabae.lg.jp

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