北陸新幹線福井駅部を暫定利用するえちぜん鉄道の高架乗り入れ問題で県会は十七日、全員協議会を開いた。県が三国芦原線を福井鉄道福武線に乗り入れてLRT(ライトレールトランジット)化し、勝山永平寺線だけを高架化する修正案を提示。出席議員の多くが一定の理解を示し、財源確保や技術的課題を早急に精査するよう求めた。

 西川知事は冒頭、「年明けに福井市からLRT化への強い要請があった。県として県都の玄関口である西口広場の機能強化と中心市街地活性化を考慮し、政府与党申し合わせの範囲内で修正案をまとめた」と述べ、技術的課題や財源の裏付けを早期に検討し、見通しがついた段階であらためて議会と相談したいとの考え方を示した。

 修正案のポイントとして理事者は▽公表済みの新幹線ルートの堅持▽勝山永平寺線の線路容量確保▽田原町駅—福井口駅間の連絡便—の三つを説明。百億円前後の現行案事業費に対し、修正案は勝山永平寺線の単線高架で九十五億円、三国芦原線のLRT化に六十—八十億円かかるとの試算を示した。

 質疑応答では斉藤新緑副議長が「新幹線と地方鉄道、まちづくりを一体に考えた県の総合的な判断を高く評価する」と述べるなど、修正案をおおむね妥当とする意見が多かった。佐藤正雄議員は「上下分離方式の観点で、事業費の増額には沿線の理解が必要。アドバルーンを上げるだけでなく、住民に分かりやすい説明を」と指摘した。

 修正案に対する国の反応を問われた飯島義雄副知事は「国は政府与党申し合わせの枠内で工夫していると受け止め、LRTについても最大限支援していきたい—との話だった」と述べた。
 屋敷勇議長は「修正案は県都の将来をにらんだ案。理事者には本日議論された課題を検討し、妥当な結論を出すよう求める」と締めくくった。

 修正案は、三国芦原線を田原町駅で福鉄福武線に接続し、福井駅付近に乗り入れる。さらに、LRV(次世代型超低床車両)の導入や福鉄との相互乗り入れで、十—十五分間隔の高頻度運行を実現させる。

 一方、勝山永平寺線は単線高架で整備し、福井駅部(八百メートル)と接続する。新幹線の福井までの暫定開業時は、新幹線高架を下り線のみ一部単線で施工。福井以西の本格開業時は、勝山永平寺線の高架を並行在来線高架に乗り入れ、勝山永平寺線旧高架を撤去したスペースに新幹線高架の上り線を整備する。

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