事務システムの完全復旧に向けて対応を協議する福井県坂井市職員=7月26日午後8時40分ごろ

 福井県内9市町で発生している「総合行政情報システム」の障害は5日目の7月26日、証明書発行などの住民サービスが滞っていた4市町のうち、おおい町で全ての窓口業務が通常通りとなった。坂井市、永平寺町では、子ども医療費受給者証の発行など一部のサービスを除いて復旧が進んだ。あわら市では転入、転居後の住民票の発行が利用できないなど状況は改善しなかった。

 この問題を巡っては、9市町が共通して使っている行政システムの管理を委託している福井システムズ(本社坂井市)が、ソフト更新を行ったところサーバーの通信障害が発生。22日以降、坂井市、あわら市、永平寺町、おおい町で転出・転入手続きや一部の証明書の発行などができなくなった。

 同社が、ソフトを元のバージョンで入れ直すなど復旧作業を進め、26日午前9時におおい町で障害が復旧した。

 福井新聞社の同日午後7時現在の調べでは、永平寺町では住民向けのサービスについてほぼ再開したものの、介護保険、水道料金の各種納付書と、子どもの医療費受給資格者証の発行については、システム障害発生前の20日現在のデータでのみ対応している。

 坂井市は、転入手続きなどは可能になったが、子ども医療費受給者証の発行や保育料納付書の再発行などできない状態が続いた。

 一方、4市2町で障害が発生しているメールや決裁文書をやりとりする内部の事務システムについては、坂井市などが代替システムを使って支払いや口座引き落としなどの手続きを行う対応をとった。ただ、システムの復旧後も、再度の入力が求められる作業もあるという。

 また、若狭町以西の4市町でつくる若狭広域行政事務組合によると、26日午後5時半時点で、介護保険の事務作業に用いる「介護認定支援システム」の復旧作業を急いでいる。

 あわら市の担当者は「国民健康保険の第1期と固定資産税の第2期の納付期限が31日だが、システム障害以降の納付済みの人の消し込みができない。復旧しても督促状を送らないよう、慎重に確認作業を進める必要がある」などとしている。

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