越前市など丹南地域の自治体と民間団体で組織する「こしの都千五百年プロジェクト実行委員会」は十六日、武生商工会館で実行委を開き、今年実施する事業の基本計画案を発表した。計画によると、十月五日から七日にかけて目玉事業である「こしの都千五百年大祭」を開催。継体大王(天皇)ゆかりの伝統工芸を生かした匠(たくみ)品(献上品)の制作や奉納祭、古代の暮らし体験など、七つの企画を柱にした一大イベントを越前市を舞台に繰り広げる。

 大祭は前夜祭、メーンイベントの三日間にわたって行われる。会場は、大王の伝承の残る味真野や粟田部地区などの里域と、JR武生駅周辺などの中心市街地で大がかりに展開する。

 里域では「匠品奉納祭」「こしの都子どもまつり」「伝統文化交流祭」を計画。奉納祭は、丹南地域に残る紙漉(す)き、打刃物、漆器といった伝統の技を用い、千五百年前の器や刀を再現。百済からの古代船をイメージした山車で各品を集め、粟田部地区の岡太神社に奉納する。越前の里味真野苑での子どもまつりは、火おこしや須恵器作り、土笛作りなどを親子で体験し、歴史、産業、伝説について理解を深めてもらう。

 大瀧神社を会場にした交流祭は、越前万歳をはじめとする古典芸能に百済と倭の交流の再現シーンを交え、古絵巻を披露する。岡太神社、味真野苑に訪れた参加者も和紙の里広場に集まり、和紙灯ろうで照らされた大瀧神社へと向かう。

 市街地では、集客を目的としたイベントを開催。北陸初登場のミュージシャンによる野外ライブや食フェスタなどを行う。市内の歴史にまつわる謎を解きながら街中を探訪する「ミステリー探訪」も実施。里地と市街地の双方の魅力を生かした取り組みにしたい考えだ。

 予算規模は、官民共同出資の実行委として約四千万円を予定。事業全体としてはさらに膨らむことが想定され、企業などにも協賛を求めていく。

 同実行委の三田村紘二委員長は記者会見で「継体大王をはぐくんだ千五百年の歴史ある地域を素材に若人教育やまちづくりを企画している。集大成を大祭に注ぎ、地元住民の誇りと自信につなげたい」と意欲を示した。

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