福井商業高チアリーダー部「JETS」をモデルにした映画「チア☆ダン」に出演している同部OGの酒井麗奈さん(左)と藤井利帆さん=2016年6月、米・サンディエゴ

「チア☆ダン」の撮影で円陣を組む広瀬すずさん(右から5人目)ら(2017映画「チア☆ダン」製作委員会提供)

 福井商業高チアリーダー部「JETS」のOG2人が、同部の全米チアダンス選手権大会初制覇までの軌跡をモデルにした青春映画「チア☆ダン」に出演する。2人が演じるのは、主演の女優広瀬すずさんを含む8人でつくる初代部員役。「憧れだった初代の先輩たちの役を演じられて感動した。頑張れば夢はかなうと思える作品。一歩を踏み出す勇気を持ってもらえたらうれしい」と話している。全国公開は3月11日。

 2人は、2013年春卒業の酒井麗奈さん(21)と、14年春卒業の藤井利帆さん(21)で、それぞれ2度の全米制覇を経験している。同部の五十嵐裕子顧問の勧めでオーディションに応募した。15年12月に行われたダンス審査には100人超が挑み、19人が演技審査に進んだ。酒井さんと藤井さんは表情の作り方や福井弁が好評で、広瀬さんらメインキャスト5人、芸能事務所所属の1人と同じ初代部員役に抜てきされた。

 2人は出演者とともに撮影前、初制覇時にJETSを指導した前田千代・日本チアダンス協会長や、初代部員で同協会インストラクターの三田村真帆さんらから指南を受け、約3カ月間ダンスを練習。16年5月から東京や新潟県、米国サンディエゴなどで撮影し、6月にクランクアップした。

 JETS役は初代部員8人を含む24人で構成。初代部員のうち演技初心者は酒井さんと藤井さんだけで「何をどうしたらいいのか分からなかった」(藤井さん)。撮影の合間には女優たちに福井弁のイントネーションやダンスを教えるかわりに、演技を教わったという。映画製作スタッフの一人は「2人は元JETSとしてキャストを引っ張ってくれた。ダンスのうまさはもちろん、表情も雰囲気があった」と話す。

 酒井さんは、短期間で24人の心を一つにし振りをそろえることが難しかったといい「練習前には毎回、本番と同様に円陣を組んだ。JETSとはまた違うチームが出来上がっていった」。藤井さんは「『もっと良い作品にしたい』と全員が必死に練習した。何でも言い合える仲間になり、部活みたいで楽しかった」と振り返る。

 映画が公開される時期は、福井商高の後輩たちが全米チアダンス選手権大会5連覇に挑む。2人は「全国から注目が集まると思うけど、プレッシャーを力に変えて成し遂げてほしい」とエールを送った。

 ■映画「チア☆ダン〜女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話〜」の舞台は県立福井中央高校。「憧れの男子生徒を応援したい」と軽い気持ちでチアダンス部に入部した主人公・友永ひかりが、全米制覇を目指して厳しい練習の中で成長していく物語。主演は広瀬すずさん、顧問役は女優の天海祐希さんが務める。男子生徒役は映画「ちはやふる」で本県出身設定の「綿谷新」を演じた俳優真剣佑(まっけんゆう)さん。

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