福井国体、全国障害者スポーツ大会PRイベントで「はぴりゅう」のキャラ弁などを販売する足羽福祉会の関係者=2016年12月23日、サンドーム福井

 2018年の福井しあわせ元気国体と全国障害者スポーツ大会「福井しあわせ元気大会」に向け、福井県内の障害者就労支援施設の利用者が、関連グッズの製作で活躍している。現在は携帯電話用ストラップといった小物や、国体マスコット「はぴりゅう」のキャラクター弁当など約40種類がそろう。障害者の工賃アップややりがいづくりにも結びついており、関係者は「障害者が社会参加する機会を拡大するきっかけにもしたい」と意欲を見せている。

 福井県大会推進課によると、県と各市町は14年5月、県内の企業と障害者就労支援施設からの物品調達を推進する方針を決めた。ポロシャツなど専門技術を必要とするものは企業へ、小物などは施設へ発注し、障害者にも「おもてなし」の面で活躍してもらうのが狙い。同課は「施設からのグッズ調達に積極的に取り組んでいるのは、先行開催地ではほとんど例がない」と強調する。

 県内の各施設はこの方針決定を受け、グッズの開発、販売に取り組んできた。行政と施設の仲介役となっているNPO法人「県セルプ振興センター」の永田弘幸センター長(39)は「16年からは特に製作する施設が増えた。現在は嶺北地方の約20施設が携わっている」という。

 このうち、足羽福祉会(福井市)は、運営する知的障害者就労支援施設「足羽サポートセンター」でキャラ弁など14種の商品を開発、販売している。取り組む意義について、同センターのサービス管理責任者、橋本裕樹さん(43)は「障害者の工賃アップにつながっているし、やりがいづくりにもなっている」と説明する。販売会などに参加した障害者からは「また行きたい」との声もあり、橋本さんは「毎日を積極的に過ごすようになってきた」と話す。17年はプレ大会などが本格化するため、販売に力を入れていく予定。

 この取り組みは、施設にとってのメリットをもう一つ生んだ。グッズの出来栄えなどを通じ「障害者にできる仕事の幅を行政などに認知してもらえるようになった」と橋本さん。18年の本番では「グッズはもちろん、会場の清掃業務なども行政から受注できればいい」と見据えている。

 県セルプ振興センターは、まだ取り組んでいない施設に情報を提供し、一層の充実を目指す。永田センター長は「国体後も観光PR商品などの発注を行政から受けられるようにしたい」と、国体を契機とした障害者の社会参加の機会拡大に向け意気込んでいる。

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