昨年の消防団出初め式で、勇壮な技を披露する「つるが鳶」=2016年1月11日、福井県敦賀市の敦賀市きらめきみなと館

 福井県敦賀市の敦賀消防団は8日、団員の転落事故を受け緊急幹部会を開き、市きらめきみなと館で9日に開かれる消防団出初め式で行う予定だった「はしご乗り演技」の中止を決めた。事故を検証し、安全対策を講じる必要があるためとしている。

 つるが鳶は2006年に消防団員の有志で発足。翌07年1月の出初め式からはしご乗り演技を披露していた。過去に事故が発生したことはなかったという。

 緊急幹部会には幹部団員12人が出席した。敦賀美方消防本部によると、再発防止に向けて事故原因の検証と隊員の安全確保が必要との結論になったという。来年以降、再開するかどうかは未定。9日の出初め式では一斉放水や分列行進などは行われる。

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 事故は、7日午後8時10分ごろ、敦賀市桜町のきらめきみなと館で、消防団出初め式のはしご乗り演技の練習中に起きた。同市の会社員男性(32)が、バランスを崩し高さ約6メートルのはしごの最上段から転落。男性は骨盤や頭の骨を折るなど重傷。敦賀署が事故原因を調べている。

 敦賀美方消防本部によると、男性は敦賀消防団消防鳶隊(つるが鳶)の隊員で、入隊して7年目のベテラン。9日の出初め式で演技をする予定だった。

 7日の練習は最終リハーサルで、男性は本番と同じように命綱なしで行ったという。はしごの最上段でうつぶせに手足を広げて大の字になる「一本大の字」と呼ばれる演技に続き、大の字にあおむけになる「肝(きも)返り」と呼ばれる演技を行っていた際に、背中から床に落ちたらしい。練習には隊員37人が参加していた。

 つるが鳶は昨年10月から週2回の練習を行っており、最終リハーサル前までは、乗り手は長さ約2メートルの命綱を着けて練習していた。

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