2019年度の打ち上げを目指す超小型人工衛星「福井県民衛星」のイメージ図(アクセルスペース提供の画像を一部加工)

 福井県は5日、県民衛星打ち上げを予定している2019年度に、宇宙分野で世界最大規模の国際会議「第32回宇宙技術および科学の国際シンポジウム(ISTS)」が、福井市で開かれることが内定したと発表した。6〜7月ごろに7日間開催される見込み。専門家による研究発表や宇宙技術の展示のほか、県民向け事業も予定しており、ISTSを通じた研究者同士の交流、県内企業の宇宙産業参入、科学教育の充実につなげる。

 ISTSは日本航空宇宙学会が主催し、ロケットや人工衛星、天文学など宇宙に関する研究の発展、次世代の人材育成を目的に、1959年から国内で開かれている。近年は隔年開催で、今年6月には松山市で第31回がある。

 県は県民衛星打ち上げなどを通じて県内企業の宇宙産業参入を目指しており、ISTSの開催で機運をさらに高めようと、福井市とともに誘致した。県によると、国内外から約1千人の参加を見込んでおり、近年県内で開催される国際会議では最大規模になるという。会場は同市のハピリンや県国際交流会館などを想定している。

 福井市でのISTSは、県と同市が特別協力する。事業の詳細は未定だが、過去には研究発表や講演会、展示、宇宙産業に関わっている企業の視察などが実施された。このほか、これまでの地元主催事業では、期間中や期間外に宇宙航空研究開発機構(JAXA)による出前授業、親子宇宙体験教室、宇宙産業参入促進セミナーなどが行われた。

 県は今秋に実行委員会を立ち上げ、地元主催事業について詰める。県の担当者は「最先端の研究や技術に触れることで、県内での宇宙研究や産業の芽を育む機会としたい」と話している。

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