「若侍PROJECT」で成人式に向けてオーダースーツを新調した若狭町出身の新成人=福井県若狭町パレア若狭

 福井県若狭町からファッションのトレンドを発信しようと、町内の若手でつくる「ファッション集団S(エス)」が成人式を迎える町内出身の男性に格好いいオーダースーツを着てもらう「若侍プロジェクト」を企画した。8日に行われる町の成人式で6人が完成したスーツを身にまとい、ビシッと決めたスタイルで登場する。年賀パーティーでは本人たちが出演するプロモーションビデオを流す仕掛け。

 Sは、若者の関心が高いファッションをキーワードに地域活性化を図ろうと、町内に住む35歳前後の5人で昨年4月に結成された。

 企画の第1弾となる同プロジェクトは成人式で若者が町に帰ってくるチャンスを生かし、新成人にオシャレなスーツを着てもらうことで、新たな町の魅力発信を図る。瓜割の滝や三方五湖などの町の観光資源「水」のイメージから、スーツには青色を取り入れた。新調した新成人“若侍”には、成人としての振る舞いを学んでもらうために、マナーや美容についての研修にも参加してもらった。

 プロジェクト参加に名乗りを上げたのは大学生ら6人で、東京のスタイリストに好みなどを伝えて、仕立てられたスーツを13万円ほどで購入。さりげなくチェック柄の入ったスーツや鮮やかで個性が光るネクタイに、どの若侍も「格好良く仕上がった」と胸を張る。

 松村甚汰さん(20)は「すっきりとしたシルエットで着心地がいい。ちょっと背伸びした気分で式に臨みたい」と笑顔だった。

 プロモーションビデオは新成人が再び町に帰ってきたくなるようにと作製され、熊川宿や三方五湖など観光地を舞台に撮影。8日以降はフェイスブックなどでも配信するという。

 Sの高田慎太郎代表(36)は「都会でなくてもオシャレは格好いい。若者たちに田舎でもファッションが楽しくできることを伝えたい。そこから、町のために何かしようとする活力となってほしい」と話していた。

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