県内各市町で一斉に成人式が行われた七日、男女計九千六百六十六人が、自覚と責任が求められる社会への第一歩を踏み出した。式典はおおむね厳かな雰囲気の中で進められ、新成人はバンド演奏などの多彩なイベントを通じ、級友や恩師と旧交を温めた。福井市、坂井市、永平寺町、おおい町では合併後初開催となった。

 新成人の内訳は男性四千九百人、女性四千七百六十六人。十九年ぶりに一万人を下回った昨年より百七十人少なく、二年連続で一万人を割り込んだ。

 各市町とも、県外に出ている人も参加しやすいよう三連休の中日を選び、式は市町、教委と新成人が組織する実行委主導で行われた。

 新成人が二千九百五十九人と最も多い福井市では、フェニックス・プラザでの式に二千二百八十四人が出席。中学時代の恩師五十三人も詰め掛けた。

 午前十時五十分に最大瞬間風速二四・五メートルを記録するなど雨、あられ交じりの強風の中、新成人は肩をすぼめて会場入り。華やかな振り袖姿の女性や新調のスーツを着込んだ男性がロビーにあふれ、荒天を忘れたかのように、旧友と両手を合わせて再会を喜び合っていた。

 式典で坂川優市長は「大人に守られ過ごしてきたと思うが、これからは子どもやお年寄りをいたわるなど周囲に何かをしてあげる側。われわれと一緒によい福井、日本をつくっていこう」と祝辞。新成人を代表して六野佐友里さん(20)=若杉一丁目=が「盛大な式を開いていただき、感謝と喜びの気持ちでいっぱい。周囲の話に耳を傾け、自分の意思を持つ大人になりたい」と誓いの言葉を述べた。

 新成人たちが企画した「はたちのつどい」では、出身中学ごとにテーブルが設けられ、恩師も加わり旧交を温めた。美山、清水、越廼の旧三町村の新成人も駆け付けて談笑。バンド演奏や抽選会を楽しんだ。「会場内は禁酒、禁煙」「式典中は静かに」と書いたプラカードを掲げた市職員の姿もあったが、式典は特に混乱もなく穏やかに進んだ。

 昨年三月に誕生した坂井市では、九百十七人が出席し市ハートピア春江で初の成人式が行われた。「これだけ多くの人が集まると、市になった実感がわく」という声の一方「まだ同じ市民になったという感覚はない」と話す新成人もいた。越前市では、”夜回り先生”こと水谷修さんの講演が飛行機が欠航したため中止となった。

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