小倉百人一首競技かるたの日本一を決める新春恒例の「第五十三期名人位・第五十一期クイーン位決定戦」(全日本かるた協会主催)が六日、大津市の近江神宮で開かれた。二年ぶり五回目の挑戦となった福井渚会の土田雅七段(31)=あわら市=は、八連覇中の西郷直樹名人(28)=東京都=と対戦。0—3のストレートで敗れ、本県初の名人位獲得はならなかった。

 名人位決定戦は、全国の四段以上で予選を勝ち抜いた挑戦者が昨年の覇者に五回勝負で挑む競技かるた最高のタイトル戦。土田七段は二○○○年、○三—○五年に西郷名人に挑み、いずれもストレートで敗れている。

 四回目の雪辱戦となった今回は終始、相手陣地で勝負をかける得意の「攻めかるた」を展開。八枚差で敗れた一回戦に続く二回戦では、序盤にお手つきをして十枚以上のリードを奪われたが、驚異的な追い上げで中盤に六枚差まで盛り返した。しかし、勝負どころのお手つきでリズムを崩し、九枚差で敗退した。後がない三回戦も意地を見せたが、十枚差でリベンジは果たせなかった。

 試合後、土田七段は「積極的に攻め続けたが、最後まで自分のペースをつかめなかった」と悔しさをかみしめた。その上で「今日の敗戦を糧に、もう一度原点に戻ってゼロから出直す」と雪辱を誓った。

 会場で戦いを見守った県かるた協会の栗原績会長は「あと一歩だった。土田七段は技術的には最高レベルにある。あとは読み手の声に対する体の反応を磨けば、来年こそ名人位を取得できるはず」と奮闘をたたえた。

 二年前に最年少でクイーンになった大分県中津市の県立高二年楠木早紀さん(17)も三年連続で日本一の座を獲得した。

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