老朽化した信号制御機=福井市宝永3丁目

 道路の信号機の点灯をコントロールする「信号制御機」の老朽化が福井県内で進んでいる。更新時期とされる設置から19年を超えたものが約2割に当たる385基。信号機のトラブルは重大事故を招く危険性があり、福井県警では随時更新を進めている。

 県警によると「信号機の心臓部」ともいえる制御機は2016年3月末時点で1865基あり、このうち20・6%の385基が設置から19年以上経過し、老朽化しているとみられる。全国では20万5808基あり、老朽化しているのは20・9%の4万3115基。

 県内で発生した制御機に関するトラブルは15年度、信号が消えた「滅灯」が5件、点滅し続けたのが1件、表示色が変わらなかったのが1件で計7件あった。いずれも事故にはつながっていない。このうち老朽化した制御機のトラブルは3件だった。

 県警によると、制御機1基の更新費用は約120万円で、県が負担する。高度成長期やバブル期以降の道路整備に伴い、信号機の設置が増えたことで今後、更新が追いつかない可能性もある。

 また、統計や明確な更新目安はないが信号を支える柱も、老朽化が進んでいるとみられる。福井県内では根元を強化した鋼管柱を使用しており、目立った腐食などはなく、倒壊例はないが、兵庫県では12年9月、国道交差点で柱が突然倒れ、停車中の乗用車に接触して破損する事故があった。同県では設置後40年を更新時期としており、福井県も同期間を目安としている。

 福井県警では国道など交通量の多い重要路線ではほとんどの制御機を更新した。16年度は県当初と9月補正で制御機計50基、信号柱も計50本分を予算化した。県警交通規制課の小原貞一次席は「今後更新が必要になる信号が集中する時期を迎える。点検しながら健全性を確認し、危険なものから優先して更新していく」としている。

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