積雪が少なく地面がむき出し状態のゲレンデ=2日、福井県勝山市のスキージャム勝山

参道を埋め尽くす参拝客の列=1日、福井市宝永4丁目の神明神社

 今年の正月三が日は福井県内各地で晴れ間がのぞき、福井市の最高気温が3日間とも10度を超えるなど穏やかな天候で、主な社寺には初詣の参拝者が長い列をつくった。2016年に続いて雪のない年明けとなり、営業できないスキー場が多い一方で、ゴルフ場は連日にぎわうなどレジャー施設は哀歓が入り交じった。

 【スキー場】営業不可相次ぐ

 昨シーズンに続き雪なしの三が日で、福井和泉スキー場、九頭竜スキー場(大野市)、雁が原スキー場(勝山市)、新保ファミリースキー場(池田町)は積雪ゼロで営業できなかった。福井県が先月、大野市に完成させたばかりの六呂師高原スキーパークも雪がなく「営業ができていない」(市商工観光振興課)。

 奥越で唯一営業したスキージャム勝山(勝山市)も苦戦。人工造雪機をフル回転させ、滑走エリアを一部に限定して営業を続けた。料金は大人で2千円引きの2700円としたが、三が日は4550人と記録的少雪だった昨年の5770人に届かなかった。「気温が高く、雪が降ってもすぐ解けてしまう。人海戦術で雪を集めゲレンデに入れている」(東急リゾートサービス)。

 今庄365スキー場(南越前町)は人工造雪機による一部営業ながら、今季からスノーボードを全日解禁した影響で前年比約2倍の2045人が訪れた。ゲレンデも全長750メートル分を確保、「雪の厚みも1メートル以上を保って常に営業できるように」(担当者)と、雪不足をしのいでいる。

 福井和泉スキー場は9日までのバスツアー予約を断った。「昨年は1月16日までオープンできず、このままでは同じ流れになりそう」(土本裕和支配人)と2年連続の暖冬に危機感を募らせている。

 【初詣】3日間とも行列

 以前は1日に集中した初詣が近年は三が日で分散傾向になり、福井県内の主な社寺では参拝者の列が途切れなかった。

 神明神社(福井市)は約6千人増の約13万1千人となり、特に1日は午前0時から午後8時ごろまで列が続いた。出雲大社福井分院(同)は約5千人増の9万人前後で、長さ1メートル以上あるジャンボ熊手を含め、例年より増やした縁起物がほぼ完売という。

 劔(つるぎ)神社(越前町)は約11万人、総社大神宮(越前市)は約7万人で、いずれも2016年と同程度だった。

 曹洞宗大本山永平寺(永平寺町)には1万3301人が訪れた。1839年に建立された唐門の初めての一般開放で参拝した人を加えると、全体では1万6697人だった16年を超える人出という。

 例年、県内で初詣が最も多い成田山福井別院(坂井市)は16年に比べて約4千人減の約20万8千人。担当者は「1日朝と2日夕に雨が降り、(16年に比べ)出足が鈍ったようだ」とみている。気比神宮(敦賀市)も約1万人減の約11万6千人だった。

 各神社の担当者からは「最近はしっかり鈴を振って、しばらく手を合わせる人が増えた」といった声が多く聞かれた。先行きが見通せない世相に願い事は増えるばかりのようだ。

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