福井県内過去10年の交通事故死者数

 福井県内で2016年に交通事故で亡くなった人は、前年比4人増の51人だったことが2日、福井県警のまとめでわかった。事故死者のうち65歳以上の高齢者は37人と全体の7割を占め、過去10年で最も割合が高かった。高齢者が全体の半数以上となるのは4年連続。県警では17年、高齢者を守る取り組みを推進するとしている。

 事故死者は、1年を4期に区切ると、10〜12月期に18人と集中した。11、12月には短期間に死亡事故が相次ぎ、県はいずれも多発警報を発令した。

 初の警報は、11月18〜27日の10日間で死亡事故が5件相次ぎ5人が亡くなったため発令。このうち、11月24日におおい町の舞鶴若狭自動車道で軽トラックの79歳男性が逆走し死亡するなど、4件で高齢者が犠牲になった。

 2度目の警報は、12月13〜19日で5件6人が死亡したのを受けて発令。13日に越前市の国道8号交差点で軽トラックと乗用車が衝突し、軽トラックの80代夫婦が亡くなるなど、4件で5人の高齢者が死亡した。

 亡くなった高齢者37人中、歩行者は10人、自転車が13人と「高齢交通弱者」だった。歩行者のうち6人が夜間、反射材を身に着けていなかった。37人中25人が75歳以上だった。

 また、若年運転者(18〜24歳)が過失割合の大きい「第1当事者」となる死亡事故は9件で過去5年で最多。飲酒運転が絡む死者数は6人いた。自動車乗車中の死者は22人で、14人がシートベルト非着用だった。

 県警交通部の久慈康之管理官は「今後さらに高齢化が進展していくことから、交通事故死者数の減少には、高齢者の事故を減らす対策が必要」と指摘。ドライブレコーダーを活用した安全運転指導など、加齢による身体機能の衰えを感じてもらう安全教育を引き続き推進し、免許返納をした高齢者が移動に困らない環境づくりに各自治体と連携して取り組むとしている。

 16年の総事故件数は2万3986件(前年比216件減)。人身事故は1844件(同344件減)だった。

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