道の駅「越前」でスタッフ(左)からお薦めの土産品を教えてもらう観光客=福井県越前町

福井県の道の駅は全部で15カ所

 2017年は中部縦貫自動車道の永平寺大野道路が全線開通し、奥越から嶺南までが初めて高規格道路で結ばれる。福井県内を車で観光するのに便利なのが、ご当地の情報と名産品がギュッと詰まった「道の駅」だ。県内15カ所の道の駅はいま、それぞれが魅力アップに切磋琢磨(せっさたくま)している。道路が良くなってより身近になる県内を巡れば、きっと新しい発見があるはず。道の駅を拠点に、酉年は県内トリップを楽しもう。

 ■奥越坂井・福井 ご当地グルメ味よし

 福井市中心部から東へ約1時間半。くねくねした山道を抜けると、道の駅「九頭竜」が見えた。清水和英支配人は「11月20日ごろまでは、恐竜のモニュメントが出迎えたのに…」とちょっと残念そうな表情。道の駅には珍しく、JR越美北線の終着駅「九頭竜湖駅」が併設しており、「鉄道ファンも多いんですよ」と教えてくれた。

 国道158号を福井市に向けUターンし、今度は「一乗谷あさくら水の駅」へ。一乗谷朝倉氏遺跡が近いせいか、建物前には用水路が流れ、城の堀をほうふつさせる。「自慢のおろしそば、食べていきねの」と山村岩夫副駅長。厚意に甘え、新そばを味わった。「うまっ」。大きな声を上げてしまった。

 次は永平寺町に昨年3月にオープンした「禅の里」。八角形のモダンな屋根が特徴的だ。上志比特産のニンニクを使ったせんべいなど、6種類のオリジナルスイーツも並び思わず手が出る。

 坂井市ではまず、旬の地場野菜などが充実している直売所を併設する「さかい」へ。県道に面し県内外ナンバーの出入りが目立つ。海に近い「みくに」は、ねりもの工房や鮮魚が並ぶコーナーに目がいく。5カ所回るのに約9時間かかったが、各駅の“売り”に満足できた。

 ■丹南 笑顔満点、人柄に感動

 福井市方面から鯖江市役所のそばを通り、西山公園に近づくと右手に道の駅が見えてきた。その名はずばり「西山公園」。平日の午前中なのに地元の主婦やお年寄りでたくさん。車ではなく散歩がてらに立ち寄ったり、福井鉄道福武線の最寄り駅から訪れたりするリピーターもいる。

 次はそこから西へ走り、越前町の福井総合植物園プラントピア近くにある「パークイン丹生ヶ丘」へ。お昼時の食堂は大にぎわい。おいしさはもちろんのこと、忙しい中でもスタッフが笑顔満点で接客している雰囲気の良さに、人気の理由がある気がした。

 海岸沿いに向かい、「越前」に到着すると、駐車場は県外ナンバーの車や観光バスでいっぱいだった。愛知県一宮市の田川薫さん(70)、悦子さん(67)夫婦は、芦原温泉で越前がにを満喫し、道の駅「みくに」で酒まんじゅうや水ようかんを購入後、海岸線沿いをドライブして立ち寄った。2人は「福井の旅はとても良かった。ドライブで再び訪れたいです」と笑顔で話していた。

 敦賀方面に南進し、最後の目的地「河野」に着いた。海抜200メートルの展望台から見える日本海の絶景に「海はやっぱりでかいわ」。陳腐な言葉しか浮かばない自分に苦笑いした。

 ■嶺南 湖と海、きらめく景観

 三方湖のほとりにある道の駅「三方五湖」に着いたのは午前9時半。アポなしで訪ねたにもかかわらず、宇野早希店長が快く応じてくれた。「常神半島に約90軒ある民宿のお客さんや、レインボーラインの利用客が多いんですよ」。県内の道の駅で唯一、免税店もある。

 国道27号から国道303号を南下し、一路「若狭熊川宿」へ。「中京方面からもお客さんが多く、物産館には熊川葛など地元のものだけではなく、県内各地の名産を取りそろえています」と店長。鯖街道を漫画で分かりやすく紹介するミュージアムを併設しているのも自慢だ。

 まだ2駅しか回っていないのに昼前。急がなくてはと思いながらも安全運転で西へ約20キロ、「若狭おばま」に到着した。舞鶴若狭自動車道の小浜インターに近く、嶺北や県外から立ち寄るにはとても便利。京都府との境にほど近い「名田庄」に移動し、「自然薯(じねんじょ)ジェラート」をごちそうになり、ほっと一息ついた。

 小浜市内に戻り海沿いの国道27号を西へ走ると、「うみんぴあ大飯」が見えてきた。温浴施設や観光船の発着場なども隣接する複合施設で、週末には多くの家族連れが訪れるという。さらに西へ進み、「シーサイド高浜」に到着したのは午後5時前。全行程約90キロ、いや〜走った走った。

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