テロ資金対策や麻薬取引の資金洗浄(マネーロンダリング)防止を目的とした送金規制の強化が四日、全国の金融機関窓口で始まった。福井県内でも十万円超の現金を振り込む場合の本人確認が強化されたが、銀行などによると初日は「ほとんど混乱はなかった」という。浸透には今後三カ月間が必要とみる金融機関が多く、年度末に向け「さらに周知を図る」としている。

 送金規制は本人確認法令の改正によるもので、窓口などで現金を振り込む際、本人確認が必要とした基準を二百万円超から十万円超に大幅に見直した。

 福井銀行では、ATMから現金で十万円超を振り込もうとした利用客数人に本人確認を求めた。ただ「周知徹底が昨年末から図られていたため、免許証などの本人確認書類を持ち合わせていて混乱はなかった」(本店営業部)という。

 自身の口座から他の口座へと振り込む場合は、基準額を超えても証明書は必要なく「利用者のほとんどは影響がないのでは」(同)としている。

 三件の本人確認作業を行った北陸銀行福井支店では、「正月明けで利用が少なかった。(資金移動が活発化する)年度末までの三カ月間で影響が出ることもある」とし、さらに周知徹底を図る構え。