全国高校野球選手権福井大会準決勝、坂井戦の8回に適時打を放った若狭の領家伸悟選手(左)とハイタッチする記録員の姉和香さん=7月24日、福井県福井市の県営球場

 7月24日に行われた第100回全国高校野球選手権記念福井大会準決勝で勝利し14年ぶりの決勝に進んだ若狭の領家伸悟選手(2年)と記録員の姉和香さん(3年)の祖父は、かつて同校を3度甲子園に導いた領家亮一さん(78)だ。名将の思いを受け継ぎ、49年ぶりの夏の甲子園を目指す2人は「(祖父と)同じように甲子園に行きたい」「勝って良い報告をしたい」と意気込んでいる。

 亮一さんは1965年、若狭の監督に就任し、67年に春夏連続で甲子園に出場。68年夏も甲子園出場を果たし、同年秋の1巡目福井国体で県勢初の全国制覇を遂げた。69年春には美方に移り、71年夏の甲子園に導いた。

 伸悟選手は若狭ボーイズに所属していた小浜中時代、「試合のビデオを見ながら指導をしてくれた」と亮一さんとの思い出を振り返る。和香さんはプロ野球や高校野球の中継をよく一緒に見ていたといい、「普段は静かなのにプレーの解説をしてくれて楽しかった」。高校野球が大好きになり、迷わず野球部のマネジャーに就任した。

 「自分から甲子園の話はあまりしてくれなかった」と声をそろえる2人。祖母の公子さん(78)が思い出話をしてくれたほか、「領家」の名字に気付いた地域の人たちが「甲子園何度も行ったんや」「すごい監督やった」と口々に教えてくれた。

 くしくも50年ぶりに福井国体が開かれる今年、若狭は快進撃。準々決勝で啓新に競り勝つと、この日の準決勝は昨夏代表の坂井を撃破。伸悟選手は八回に代打で適時二塁打を放ち8点目をもたらした。和香さんもベンチから声を出し、生還した選手をハイタッチで出迎えた。

 家族によると、亮一さんは病気で入院しており、意思疎通が難しいが、中継を聞けるよう枕元にラジオが置かれた。25日の決勝は敦賀気比と対戦する。伸悟選手は「決勝も一戦必勝」、和香さんも「勝って甲子園に行きたい」と力を込めた。

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