ゲストハウスで外国人と交流する伊藤さん(右から2人目)ら=14日夜、福井県越前市若松町

 福井県越前市内の古民家を活用したゲストハウスが外国人から人気を集めている。NPO法人会長伊藤努さん(67)が「海外で親切にしてもらった恩返しに」と企画し、オープンから約半年で約40人が利用した。宿泊施設としてだけでなく、地域の交流拠点となることを期待している。

 このゲストハウスは、同市若松町の「ラヂヲ横丁〜なつかしや〜」。NPO法人「たんなん夢レディオ」(鯖江市)が7月に開いた。ホームページから直接予約できる手軽さもあり、これまでにスイスやオーストラリア、南アフリカからの旅行者らが利用した。

 オープンには、伊藤さんが20年余り前に訪れたイギリスでの体験が影響している。滞在した地方都市のゲストハウスのオーナーから歓迎され、「地球の裏側から来てくれたのが今までで一番うれしかった」と言われた。現地の歴史や文化を教えてくれ、帰国後も連絡を取り合った。伊藤さんは「今度は自分がゲストハウスを」との思いを長年温めてきたという。

 今月14〜16日は、仕事で来日したロンドン在住のポーランド人男女2人が利用。「なつかしや」の安価な宿泊費のほか、日本らしい古民家にも引かれて選んだという。伊藤さんらは畳の部屋にこたつを用意し、焼き鳥やおにぎりを振る舞い、ギターを演奏しておもてなし。おにぎりの具について説明するなど、宿泊者との距離が近いゲストハウスならではの交流もみられた。

 若者に実用的な英語を身に付けてほしいとの思いから、「なつかしや」は日本人も利用可能。海外に興味のある地域の若者と外国人の交流の場となることを望んでいる。伊藤さんは「外国語に自信がなくても、自分がイギリスで経験したように意思疎通できる喜びを感じてほしい」と話している。

 問い合わせは、たんなん夢レディオ=電話0778(53)2562。

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