撤去工事が行われているアンテナ鉄塔=12月16日、福井市豊島2丁目

 50年近く福井市豊島2丁目に立っている、NTTドコモ北陸支社の高さ約70メートルのアンテナ鉄塔が撤去されることになった。11月から作業が始まっていて、来年2月下旬に完了する。老朽化と、スマートフォンの普及で小規模なアンテナを数多く立てるようになったためで、地域の“ランドマーク”が一つ姿を消す。

 同支社によると、鉄塔は1969年、当時の電電公社がマイクロ波の送受信用アンテナとして、高さ18メートルの局舎の上に建設。当初はキー局から受信した電波の地方テレビ局への配信や、企業などの専用通信などに使われていた。携帯電話が普及してからは、基地局の役割を担っていた。県内にあるNTTドコモの鉄塔では最大級という。

 同鉄塔がカバーできる範囲は数キロに及ぶ。近年のスマートフォンの普及で、通信速度・容量を確保するには、カバーする範囲が小さいアンテナを数多く立てる方が有利になったという。通信エリアの確保にめどがたったため、撤去を決めた。

 近くに住む70歳代の女性は「帰宅するとき、鉄塔が見えると『家に帰ってきた』と感じていたので、無くなるのは少し寂しい」と話していた。

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