福井県教委は27日に県庁で開かれた県総合教育会議で、県内公立学校の全教職員約7千人に対して実施した出退勤調査の結果を公表した。今年9月の1日当たりの平均勤務時間(休憩1時間を除く)は、中学校が11時間22分で最も長く、小学校の10時間28分、高校の10時間7分、特別支援学校の9時間18分と続いた。同会議の出席者からは「実態はもっと長いはず。さまざまな対策が必要」といった指摘が出た。

 県教委は本年度から、学校現場の勤務状況を把握するため調査を始めた。9月の1日当たりの時間外業務時間を年代別にみると、中学校20代が平均4時間7分で最も長かった。休日10日間のうち平均出勤日数は、中学校が1人当たり5・2日、高校は4・4日で、主な理由は部活動の指導となっている。

 事務局側は課題として▽次期学習指導要領など新たな教育課題への対応の増加▽いじめ・不登校や保護者の対応の複雑化、長期化▽若手教員への負担集中—などを挙げた。来年度から県教育研究所にカウンセラーとソーシャルワーカーを配置して教員を支援することなどを説明した。

 部活動指導では負担軽減に向け、月1日の休養日を週1日に設定するよう促せないか、同じフロアで練習する部活動などは1人が複数の部の安全管理を担う態勢が可能かどうか検討していくとした。顧問の役割を担う外部人材の配置も目指す。

 同会議で複数の教育委員から「実際の勤務時間は平均よりもっと長いだろう」「精神面でギリギリの状況が続いているのでは」などと指摘があった。西川一誠知事は「忙しさは教員によってバラバラ」と話し、小中高、特別支援学校ごとの平均勤務時間ではなく、より実態が把握できる算出方法を県教委に求めた。その上で「どんな書類作成があるのか確認して必要のないものはやめるなど、システムを変えなければ実態は変わらない」と強調した。

関連記事