システム障害で証明書の発行ができなくなった窓口=7月23日、福井県坂井市役所丸岡支所

 福井県内の9市町で住民基本台帳や行政事務を管理する「総合行政情報システム」にトラブルが発生し、このうち4市町で納税証明書の発行や転入・転出手続きなどができない状態になった。個人情報の流出や消失はなく、サイバー攻撃の可能性もないという。9市町が使うサーバーの通信障害が原因。サーバーを管理する福井システムズ(本社坂井市)が復旧を目指しているが7月24日午前11時半現在、障害は続いている。

 システム障害が発生したのは、あわら、坂井、越前、小浜の4市と永平寺、南越前、若狭、おおい、高浜の5町。同社によると、21日午後10時からシステムのソフト更新作業を始めたところ、22日午前2時40分ごろ、通信障害が発生してシステムが使えなくなった。

 この障害で、おおい町で住民票や印鑑登録証明書などの発行ができなくなった。あわら市、坂井市、永平寺町は、別システムを使っているコンビニ交付機で住民票や印鑑登録証明書を発行したが、23日の閉庁までに182人が国民健康保険証や納税証明書などの発行を受けられなかった。

 1市4町では介護認定支援システムが使えない状態となり、4市2町では職員間のメールや決裁文書をやりとりする事務システムが使えなくなった。

 あわら市、坂井市、永平寺町などでつくる福井坂井地区広域市町村圏事務組合は23日会見を開き、同組合の宮嶋昭宏事務局長が「市民に多大な迷惑をおかけしました」と陳謝した。22日に公表しなかった理由について同局長は「当初は22日中に復旧する見込みで、公表することで逆に混乱が生じると思った」と説明した。

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