漏れた重油の回収や清掃を行う業者ら=27日午後2時45分ごろ、福井市志比口1丁目

 27日午前6時ごろ、福井市志比口1丁目の三谷商事福井油槽所のポンプから重油が漏れているのを、委託業者の従業員が発見した。すぐに吸着マットで回収作業を行ったが、敷地外に重油が流出、側溝から下水管に入り込み異臭被害が拡大した。

 福井市や市東消防署によると、従業員が前日の26日午前9時ごろ、タンクからタンクローリーに重油を給油するポンプに亀裂があり、重油がにじんでいるのを見つけ、すぐにタンクの栓を閉めた。27日午前6時ごろ、出社してきた従業員がポンプの亀裂から重油が漏れているのを見つけた。敷地外の側溝のふたを開けたところ、油が浮いていることに気付いたという。

 26日から27日朝にかけてタンク内の重油量に変化がなかったため、漏れた重油は栓とポンプの間の管に残っていたものとみられる。最大約100リットルが流出し、このうちの一部が敷地外に流出したとみている。

 同消防署に27日午前10時15分ごろ、重油漏れ現場から約400メートル離れた同市日之出5丁目の住民から、異臭がすると通報があった。調べたところ、同油槽所から重油が漏れ出たことが分かった。

 市や同署によると、従業員が重油漏れに気付いたのは同日午前6時だが、重油の回収作業に気を取られ通報が遅れたらしい。委託業者は「気がついた時点で消防に通報すべきだったが、油の処理を最優先して連絡できなかった。近隣住民の方にご迷惑をおかけしました。機材の点検、メンテナンスを行い、二度と発生しないようにします」とコメントしている。三谷商事はコメントを出していない。

 市下水管路課の職員らが駆け付け、同日午後5時まで周囲の下水管の洗浄、側溝の重油除去、下水管内に残っている臭気を拡散させる作業に追われた。

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