会見で「充実した1年だった」と今年を振り返る山口茜選手=26日、福井県勝山市民会館

 国内外を転戦するバドミントンの山口茜選手(19)=福井・勝山高出身、再春館製薬所=が地元福井県勝山市に帰郷し26日、会見を開き、福井新聞社のインタビューにも応じた。社会人1年目。リオデジャネイロ五輪で8強入りし、世界の強豪が集うスーパーシリーズ(SS)で2連勝した2016年。「1年を通して充実していた」とさわやかな笑顔で振り返った。

 一番印象に残っているのはやはりリオ五輪だ。「自分の力を出し切れて満足している。後悔はない」と言い切った。女子シングルス準々決勝。奥原希望選手(日本ユニシス)に全力で立ち向かって敗れ、珍しく人前で涙した。「負けた悔し涙というより、(勝山でも熊本でも)応援してくれる人と身近に関わる機会がほかの選手より多かった。その人たちの思いを直接聞いていたので、その分の悔しさがあったと思う」。

 五輪への特別な思いはなかった。しかし「自分の実力が足りないことに気づけたり、自分のプレーの変化に対する発見もあった」。いい経験になったという。その上で「全国に泣き顔が広まったのは一番後悔している」と笑わせた。

 五輪後、快進撃が続いた。韓国、デンマークオープンで2連勝。メダリストが報告会などで忙しく過ごす中で「休まず練習を始めたので、みんなより練習しているという自信があった」。全力で戦うと後半疲れてしまうパターンが多かったが「ラリーの中でも(緩急の)変化をつけられるように意識し始めたのはこれまでとは違う」。世界ランキング格下にあっけなく負けることも減り「安定感が出てきた」と自己評価する。

 春から社会人になりバドミントンが仕事になった。「気分が乗らないときがあっても、簡単にラリーや1点を諦めるわけにはいかないという思いが強くなった」。だがバドミントンを好きな気持ち、楽しむ気持ちに変わりはない。

 「大崩れが少なくなっている」と今井彰宏監督(勝山市出身)も成長を感じている。1月に太ももをけがして以降、長期の遠征中も栄養面を含め体調を自己管理。高校時代は着る機会がなかったという「私服もおしゃれになった」と同監督。

 2017年の目標は「世界中に名前が知られ、世界中に応援してもらえる選手になること」だ。そのためには大会で常に上位に入ることが必須。「1試合、1週間を戦える体力をつけていきたい」と気を引き締めた。

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