防災のポイントや心構えを学んだ「ふくまむ」の講座=6月14日、福井新聞社

非常時の備え

非常時の備え

 地震や豪雨など大災害が全国で発生している。小さな子どもがいれば不安は倍増だ。どんな備えが必要? 被災したらどうすればいい? 福井新聞社と福井の母親でつくる子育てグループ「ふくまむ」はこのほど防災講座を開いた。約20人の母親が、家の中や親子でやっておくこと、非常用持ち出し袋の内容、非常食のストック方法などを学んだ。

 講師を務めた子育てサークル「ぽぽぽの会」(昨年で閉会)元代表の古石暁子さん=福井県福井市=は「地震が起きたら、まずは最初の15分を生き延びることが大切」と指摘。そのために家庭内では▽家具を固定しておく▽割れる食器は冷蔵庫に入れない▽ガラスの棚には飛散防止フィルムを貼る-などが必要と説いた。「タンスの近くでは寝ない」とも。

 屋外では、家の周囲や通学路で、倒れそうなブロック塀や電柱などがないかを確認する。散歩がてらに、楽しみながら親子で見回るとよい。

 次に持ち物について。まずはポーチなどに「命を守るための道具」をまとめて入れ、常時持ち歩こう。意識を失った場合に対処できるよう、個人情報カードには連絡先やアレルギーを明記しておく。非常用持ち出し袋は▽初動6時間(持って走れる大きさ)▽1日避難する▽1週間生活できる-の3種類を用意。家族写真は家族を捜す時に役立ち、心の安らぎにもなる。「心が疲れたり不安定になったりするため、子どものおもちゃや自分がリラックスできる茶葉などを入れておくのもよいですよ」

 子どもがいる家庭で特に役立つのは、10メートルほどのサラシ。歩けない子や歩くのが遅い子がいる場合、6メートルあれば抱っこ紐(ひも)やおんぶ紐として使える。残りは小さく切ってハンカチや包帯、ふきん、生理用品などに。汚れた皿を拭けば水を節約できる。少し重いがかさばらないため、1日用の持ち出し袋に入れて。

 また、万一の際はアウトドア用の通気性がよく速乾のウエア、軽く持ちやすいリュックなどが重宝するため、日ごろから使っていると心強い。カセットコンロや登山・キャンプ用の携帯用コンロも便利。「災害への備えは無理にするとつらくなる。できる範囲で進めて。地域で仲間をつくって楽しく取り組むのもいいですね」と話していた。

関連記事
あわせて読みたい