震度4の体験で、机の下に潜り込む児童たち=2018年5月、福井県福井市の防災センター

被害予測のうち嶺北で最大震度7が含まれる福井県福井市、坂井市、あわら市、永平寺町の震度分布図。4市町が最悪の被害を想定したものを、独自に合成した(震度5強以上を表示)。

福井県による嶺北・嶺南の地震被害予測

■激震の揺れ知ろう

 「地震だ!」。激しい横揺れに加え、縦揺れが襲う。児童たちは慌てて防災ずきんをかぶり、すぐさま机の下に潜り込む。学校にいる時に地震が起きたという想定。福井市防災センターの指導員から「中くらいの地震です」と聞かされた子どもたちの口からは思わず「怖かった」と本音が漏れた。

 地域の防災、減災意識を高めるには、多くの人が災害の怖さを正しく知ることが必要だ。同センターでは、最大で福井地震クラスの震度7を体験できる(ただし中学生以上。園児・児童は震度4まで)。全国的にも珍しい「道路起震装置」もあり、街角で被災した場合や屋根瓦の落下、ブロック塀倒壊について学べる。ほかにも、台所での出火を想定した消火活動のシミュレーションや、風速20メートルの台風体験もできる。

 5月に同センターを訪れた同市上文殊小4年の9人は、道路起震装置などで地震を体験。同校の田村優希菜さんは「外で地震に遭うと、瓦が崩れてきたり、止まっていた車が飛び跳ねてきたりするらしいから怖い。本当の地震だったらパニックになっていたかも」と話す。同センターの松田春一所長は「小さい頃からの防災教育に役立ててほしい。大人でも貴重な体験になるはず」と利用を呼び掛けている。

 同センターは1991年、福井地震の日の6月28日に開館した。地震・雪害時の写真や模型展示、防災グッズを紹介するコーナーもある。昨年度は約1万8千人が訪れた。

 利用は午前9時~午後5時。入場無料。毎週月曜と第3日曜、祝日、年末年始は休館。問い合わせは同センター=電話0776(20)5156。

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