返納された運転免許証に感謝の読経をささげる住職=6月21日、福井市鮎川町の願生寺

 運転免許を持つ高齢者で免許証を自主返納する人が増えているが、高齢者全体の数も増えているだけに追いついていないのが実情だ。こんな中、福井県警福井南警察署などは、返納免許証に読経する福井市の寺院の「免許供養」を1月18日、全国に対象を広げ実施する。テレビの全国放送で話題になったのを追い風に、高齢者の事故防止につなげたい考えだ。

 同市内の自主返納数は、2015年の377人から今年は471人(11月末現在)に増加。一方で、65歳以上の免許保有者も15年の4万510人から今年は4万2048人(同)と約1500人増えている

 感謝の読経は“免許供養発祥の寺”の願生寺(同市鮎川町)で行われる。同署と福井南交通安全協会が今年6月に初めて実施。全国的に珍しい取り組みとしてテレビの全国放送でも取り上げられた。ジャーナリスト池上彰さんが「時代を象徴している。また、信仰の厚い福井ならでは」などと紹介し話題になった。

 読経は1月18日午前10時から。現物を持参できない人は、最寄りの警察署などで返納手続きを行った上で、免許証のコピーを福井南署に郵送する。プライバシー保護のため、生年月日と住所は黒塗りで送る。現物は持参に限っており、郵送は受け付けない。当日消印有効。

 問い合わせ、郵送先は福井市江守中町6の18の2、福井南警察署=電話0776(34)0110。

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