【越山若水】米コーヒーチェーンのスターバックスが、2020年までにプラスチック製ストローの使用をやめるという。日本各地にある店舗でも順次、廃止していくらしい▼やめるのは、プラスチックごみによる環境汚染を減らすため。ハンバーガーのマクドナルドも、英国などを手始めに紙製ストローに切り替えると発表している▼たかだかストローである。打てば響くとはいかないにしても、日本で反応が鈍いのは一国民として寂しい。おまけに関係者の予測は冷ややかだ。「経費が高くついて結局プラに戻る」と▼スタバは世界に約2万8千店。使うストローは年10億本にも上るらしい。これを廃止する代わりに、ふたを改良したり紙製ストローにしたりする。経費が増えるのは間違いない▼それが足かせになるのなら、とっておきのアイデアを伝授しよう。ストローはプラスチックの誕生前から畑にある。そう、語源の通り麦わらを使えばいい▼くだらない、と笑う人も考えてみてほしい。天然のストローなど誰でも思いつくのにどうして誰も言い出さないのか。麦わら帽子は健在なのに…▼きょうは二十四節気の「大暑」。命に関わる猛暑が依然、続く予報だ。考えたくないが、熱中症で倒れたり亡くなったりする人が増えるかもしれない。環境破壊が招いた異常と思わないではいられない。ストロー問題に敏感でありたい。

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