北陸新幹線の「小浜京都ルート」の採用が決まり、喜ぶ福井県小浜市の松崎晃治市長(左から2人目)ら=福井県小浜市

 「43年越しの悲願、大願が成就した」—。北陸新幹線小浜・京都ルートが正式決定した20日、福井県小浜市役所には関係者が大勢集まり、万歳三唱をして喜びを分かち合った。

 紅白幕で飾られた市役所1階ホールには午後5時15分、市職員や市議、商工関係者ら100人以上が集まり祝賀セレモニーが始まった。松崎晃治市長や「小浜・京都ルート小浜駅実現住民の会」代表の上野清治小浜商工会議所会頭らがくす玉を割って祝った。

 あいさつで「本当にうれしい、感激でいっぱい。小浜市にとって40年来の悲願が成就した」と切り出した松崎市長は「京都まで19分、約2千円。通勤もでき、観光も増え、企業に来てもらえるかもしれない。これからはいかに早く(着工・開業)してもらえるか、まちづくりをどう進めていくかが大事になる」と力を込めた。上野会頭は「苦節43年、皆さんの情熱と執念と辛抱によって勝ち取った大願成就だ。子どもや孫たちの世代に夢と希望が出てきた。素晴らしい街にするため今からがスタートだ」と声を張り上げた。参加者は「祝」と印刷された小旗を持って、万歳三唱して喜びを爆発させた。

 この日は、同市内でも喜びの声が聞かれた。若狭高3年の柴田茉穂さん(17)は「めっちゃうれしいし、早くできてほしい。片道19分、2千円なら毎週末でも行きたい」と笑みを浮かべ、同市の無職大森友一さん(87)は「地元の方々が長い間きばってくれて喜ばしい」と目を細めた。男女3人の子を持つ同市の主婦富永千里さん(36)は「豊かな食べ物、自然がある小浜の観光活性化につながる。子どもたちが関西に通学することもできそう」と期待を寄せつつ「年金など将来不安がある中、子どもらの世代の負担にならないようにしてほしい」とも話した。

 JR小浜線で美浜町から小浜市に通う若狭高2年の加藤滉教さん(17)は「遊びや通勤・通学の範囲が広がる」と歓迎する一方で「小浜線がどうなるのか少し心配」とも。3年前に移住してきた京都市出身のタクシー運転手粂田富生さん(51)=同市=は「新幹線とほかの交通手段を連携させれば、もっと観光客が来やすくなる」と期待感を示した。

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