北陸新幹線小浜・京都ルートが決定し、万歳三唱する小浜市の関係者=20日夕、福井県小浜市役所

 北陸新幹線で未着工となっている福井県・敦賀—新大阪のルートについて、与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)は20日、福井県・小浜から南下し京都を経由する「小浜京都ルート」の採用を正式決定した。このうち京都—新大阪は、東海道新幹線の北側を通る北回り案か、京都府南部を経由する南回り案かの判断を先送りし、年度内に結論を得るとした。

 1973年の整備計画決定から40年以上たち、北陸新幹線のルート問題はようやく決着した。2031年春以降と想定される着工時期の前倒しや2兆円規模の建設財源の確保などが課題となる。

 座長の茂木敏充自民党政調会長は会合後「整備効果を十分に発揮させるには、早期の全線開業が必要だ」と強調。来年度着手する詳細なルートや駅の位置などを決める調査や、環境影響評価(アセスメント)手続きにかかる5〜6年で、財源確保策を検討していく考えを示した。

 PTの検討委員会は14日、北陸と関西の移動時間、料金などから総合的にみて、小浜京都が適切とする中間報告をまとめていた。残りの2案は滋賀県・米原で東海道新幹線に乗り換える「米原ルート」と、京都・舞鶴を経由する「小浜舞鶴ルート」だった。

 国土交通省の試算では、小浜京都は北回り案の場合、建設費は2兆700億円で工期は15年。敦賀—新大阪の所要時間は3ルート案で最短の43分で料金も最も安くなるなど、利便性が優れ投資効果も見込めるとされた。開業は早くても46年春で、地元自治体や国会議員から着工の前倒しを求める声が強まっている。

 京都—新大阪を巡っては、中間報告は北回りを建設コスト面で「優位」とし、関西文化学術研究都市付近を通る南回りは地域開発の観点から「有望」とした。営業主体となるJR西日本は北回りを想定しているのに対し、京都府は南回りの採用を求めている。

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